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日本市場

日本のフェアトレード認証製品市場の推移

1993年にフェアトレード・ラベル運動が日本に導入されてから19年になります。2002年後半ごろから、身近なコーヒーショップやスーパーなどでもフェアトレード認証製品が販売されるようになり、2008年まで毎年30~50%の成長率で拡大してきました。

2009年には、フェアトレードとは直接関係のないエチオピア産モカコーヒーの残留農薬の問題が影響し、フェアトレード市場の拡大が一旦停滞しましたが、2010年にはコットン製品やチョコレート、バナナなどまた新しい産品カテゴリーに商品が広がったことにより、また2011年にはフェアトレードの主力産品である認証コーヒーの販売量が大きく伸びたことにより、その後は順調に成長しています。

2011年フェアトレード認証製品市場規模(推定小売市場規模)は前年比29%増の21億5千万円となりました。 フェアトレードに参加する企業・団体数も年々増加傾向にあり、日本国内では2012年7月末時点で137組織に広がっています。

詳しくは製品紹介へ

日本国内フェアトレード認証製品市場の推移
フェアトレード認証コーヒー、紅茶製品 国内販売量推移

普及への挑戦

日本ではフェアトレードが広まりにくい、とよく言われます。それはなぜなのでしょうか?

ここ最近は、メディアでも頻繁にフェアトレード関連の話題が取りあげられるようになり、関心をもつ企業や個人からの問い合わせは確実に増えています。フェアトレードがCSRの枠組みで捉えられるようにもなり、自社製品にフェアトレードを導入する方法以外にも、職場のコーヒーや紅茶をフェアトレードに切り替えるという取組みも出てきました。しかしながら、思うように製品化への実現までには至らないことも多く、消費者の認知度もまだまだ低いのが現状です。フェアトレード認証を取得するための費用や手間、商品を販売したところで消費者の理解が低く採算が取れないのではないか、という不安が大半のようです。

多くの企業にとって「CSR=企業の社会的責任」は、どちらかというと「企業の社会的貢献」を示唆し、事業の本流を根幹から見直し責任ある企業運営をする、という捉え方はされていないのかもしれません。私たち消費者も同様のことが言えます。「この商品を一つ購入すると、具体的にいくらが現地に寄付されているのですか?」という質問が多く、「フェアトレード」イコール「寄付」や「チャリティー」との見方が大半ではないでしょうか。フェアトレード製品を選択することは消費者としての「責任」だとの考え方は日本ではまだ馴染みにくいと考えられます。

地球規模の課題である深刻な貧困や環境問題を生み出し拡大させてきた現在の貿易構造そのものを問い、より持続可能な社会の実現に向けた責任を担っているとの認識が、企業にも私たち消費者一人一人にも根付いたとき初めてフェアトレードの意義が認められ、日本でも大きく普及していくことでしょう。そのために、私たちフェアトレード・ラベル・ジャパンは、今後ますます普及啓発に努めていかなければいけないと考えています。