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参加団体インタビュー

第11回:生産者から見たフェアトレード

フェアトレード製品の普及を通じて、世界をプラスの方向へ変える。

このコーナーではフェアトレードに賛同する企業や団体の方々にご登場いただき、フェアトレード製品の普及活動における課題やチャレンジなど、最前線の取り組み事例をご紹介します。

今回は、国際フェアトレード認証ワインの世界シェア1位を誇るアルゼンチンのワイナリーである「LA RIOJANA(ラ・リオハナ)」アジア地域輸出マネージャーのMartin Palacio(マルティン・パラシオ)さんが来日しましたので、お話をうかがいました。

消費者としてフェアトレードに関わっている私たちが学べることは、たくさんありそうです。


インタビュアー:
フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局 学生インターン 藤澤 美波

取材日:2014年11月25日


―ワイナリーはどのくらいの規模があるのですか。

パラシオさん 私たちのワイナリー「LA RIOJANA」では、だいたい500家族の生産者が働いています。国際フェアトレード認証のワイナリーとしては、世界ナンバーワンです。今はワインとジュースを生産し、ワインだけを輸出していますが、今後はオリーブオイルの生産にも着手する予定です。

―国際フェアトレード認証をうけたことのメリットはどのようなことがありましたか。

パラシオさん 社会への良い影響を生むことができました。具体的には、コミュニティに還元できることです。私たちの地域では、高校をつくったり、子どもたちのためにコンピュータを買ったりすることができました。子どもたちが農業を学ぶ学校に通えるようになったことで、生徒がトレーニングを積むことができます。また、これは同時に、私たちの会社にとってもプラスになります。なぜなら、彼らが会社の次世代を担うことができるようになるからです。実際の様子をまとめたビデオがホームページにありますので(http://www.lariojanawines.com/english/videos.html)、ぜひご覧ください。どのようにプレミアムを使っているか、知っていただけると思います。

―パラシオさんは今回来日した目的の1つがアジアへ国際フェアトレード認証ワインを広げることだそうですが、アジアのマーケットをどのように見ていますか。

パラシオさん すでにアジアの企業と取引をしてはいますが、その商品は国際フェアトレード認証ワインではありませんでした。そのため、今回はチャレンジです。私たちにとってのスタート地点となります。国際フェアトレード認証ワインの価値を理解してくださるアジアのパートナーが見つかることを願っています。また、私は地元の人々に、ワインの売れ行きを尋ねられることもあります。彼らの生活を良くするために、私はもっと国際フェアトレード認証ワインを売らなくてはなりません。それは私の社会的な役目でもあります。なぜなら、フェアトレードというものは、商業的であると同時に、社会的でもあるからです。

―最後に、日本の皆さまに向けてメッセージをお願いします。

パラシオさん 偏見を持たず、公平な方々でいてほしいです。広い視野を持って社会関係を見ていただきたいと思います。フェアトレードに理解のある消費者として、生産者と消費者を結びつける手助けをしてくださればうれしいです。

LA RIOJANA ホームページ:http://www.lariojanawines.com/

 

インタビューを終えて
私自身、生産現場でお仕事をされている方とお話をする機会をいただいたのは初めてのことだったので、どのお話も非常に新鮮で、興味深かったです。「フェアトレード認証製品を売るということは、商業的なだけではなく社会的でもある」という言葉が印象に残っています。そのような使命を持っているとはっきりとおっしゃるPalacioさんは、LA RIOJANAのマネージャーとしても、また1人のセールスマンとしても、かっこよかったです。と同時に、私も身が引き締まる思いがしました。Palacioさん、貴重なお話をありがとうございました!

PB250909