トップページ > 新着情報一覧 > SDGsの17の目標全ての達成に寄与するとされるフェアトレードとSDGsの関係をご紹介

 カテゴリーを絞る |  新着情報一覧 |  お知らせ |  ご報告 |  フェアトレードニュース | 

新着情報

SDGsの17の目標全ての達成に寄与するとされるフェアトレードとSDGsの関係をご紹介

2022/08/30(火)
2015年にSDGsが国連で採択された9月25日をふくむ約1週間は「SDGs週間(Global Goals Week)」とされ、2022年は9月16日~25日となっています。
SDGs週間をきっかけに、SDGsの目標達成に大きく 寄与するとされるフェアトレードについて多くの方に触れていただきたく、本日は以下3点をご紹介します。

  • TOPIC 1:SDGsとフェアトレードの関係性
  • TOPIC 2:「SDGsウォッシング」にならないために
  • TOPIC 3:気候変動対策と女性の機会創出に向けた持続的な取り組み
TOPIC 1:SDGsとフェアトレードの関係性

フェアトレードは、人と環境に配慮して生産されたものを 適正な価格で取引し、持続可能な生産と生活向上を支援する仕組みであり、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の17の 目標全ての達成に寄与すると言われています。
中でも、8つ(目標1貧困、目標2飢餓、目標5ジェンダー、目標8労働環境、目標12持続可能な消費と生産、目標13気候変動、目標16平和、目標18パートナーシップ)の達成に大きく寄与すると言われます。

国際フェアトレード認証を取得することによって目指すことになるSDGs目標とターゲット(出所:慶応義塾大学SFC研究所x.SDG Lab.)
SDGs研究者の第一人者である慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授の蟹江憲史さんは、「フェアトレード認証は、SDGsの17目標すべてに何らかの形で取組んでいないと取得できない。逆にいえば、フェアトレード認証を取得しているということは、すなわちSDGsを目指していると強く主張できるものである」と述べています。(フェアトレード国際フォーラム2021より)


TOPIC 2:「SDGsウォッシング」にならないために

近年のSDGsの認知拡大と普及に伴い、「SDGsウォッシング」(実態が伴わない見せかけのSDGs取り組み)が懸念されています。その対応施策としても、国際フェアトレード認証のような「第三者機関の認証」は、近年日本国内の消費者や企業からの注目が高まっています。
国際フェアトレード認証では、サプライチェーン全体を通して独立した第三者が企業の取り組みを確認することで、透明性を確保しています。
一般消費者にとっても安心して選ぶことが出来る、わかりやすい判断 基準のひとつとなっているのです。


TOPIC3:気候変動対策と女性の機会創出に向けた持続的な取り組み

フェアトレードの特徴のひとつである「フェアトレード・プレミアム」とは、品物の代金とは別に生産者組合に支払われ、フェアトレードに参加する組合や地域の経済的・社会的・環境的開発のために使われる資金です。
プレミアムの使途は、組合によって民主的に決定され、農機具の購入、品質や収穫高を向上させるためのトレーニング、学校や保険医療など、生産者の暮らしの改善や地域発展のために使われています
その中でも、近年特に注力されている取組みが「気候変動対策」と「女性の機会創出」です。

1.気候変動対策
気候変動は、コーヒーの生産農家とその家族の生活に大きな影響を及ぼします。気温や湿度の変化により病害や虫害が発生しやすくなったり、生産サイクルが乱れたりするなど、収穫量の減少や品質の低下を招くとされています。世界で消費されるコーヒーの約7割を占めるアラビカ種の栽培に適した土地が、気候変動の影響によって2050年には半減するとも言われ、「コーヒー2050年問題」として知られています。
こうした事態を受け、フェアトレードアフリカは「気候アカデミー」を開発・提供し、ケニアやエチオピア、タンザニア、ルワンダのコーヒー農家が変わりゆく環境に効果的に対応するために必要となる知識や管理方法などを学んでいます。

【気候アカデミー 指導内容】
  • 気候変動が農家に及ぼすリスクと機会の評価
  • 気候変動に対応するコーヒーの木の管理方法
  • 単一品目への依存を回避するための多種多様な野菜・果物の栽培方法 など
2.女性の機会創出(ジェンダー平等)
フェアトレードは、女性の雇用や活躍の機会を増やすことを目的に、生産者組合のジェンダーポリシー策定 支援や、女性リーダーシップスクールのプログラム等を実施しています。
こうした生産者組合への女性中心のプロジェクトへの資金としてフェアトレード・プレミアムを活用しています。フェアトレードによって女性の農業参加が増加したや地域の差別防止に繋がったことが最新の調査で明らかになっています。

【女性リーダーシップスクール 概要】
  • 2017年コートジボワールでの開催をきっかけにエルサルバドルやグアテマラ、キルギスなど約10か国で展開
  • 金融計画、収支計画、提案書の書き方など実践的なカリキュラムを1年で学習

【参考情報】
SDGs
のそれぞれのゴールに関連するフェアトレードの取り組みについては、下のURLからご覧ください。



コンタクトフォーム
ページトップ