📝 開催レポートフェアトレード・ジャパン 30周年特別セミナー&懇親会「Fairtrade Journey -30年の軌跡 そして未来へ-」【セミナー編】
フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)は、今年11月6日に設立30周年を迎えます。
10月3日には、フェアトレード・ジャパン30周年特別セミナー「Fairtrade Journey -30年の軌跡 そして未来へ-」を開催しました。
まずは、第1部のセミナー(オープニングトーク・パネルディスカッション)についてご報告いたします! 第1部の冒頭には、前内閣総理大臣補佐官 国際人権問題担当 中谷元様、Fairtrade International、Fairtrade Africaからビデオメッセージを頂きました。
◆オープニングトーク
「この地球で、世界の原料生産地でいま起きていること」🌍
ご登壇者:
・四角大輔さん(執筆家/森の生活者/環境省アンバサダー)
・Joao Mattos(中南米生産者ネットワーク団体CLAC Commercial Director)
・モデレーター:若林理紗さん(株式会社オウルズコンサルティンググループ)
この30年でフェアトレードの仕組みが整備され、製品の品質も向上しました。
一方生産現場では、気候変動の影響で大雨や洪水が農地を直撃し、収入の喪失など直接的に大きな被害を受けています。
メッセージ
Joao:
「生産者と消費者をどのように繋げていくか、環境・人権課題のバランスをいかにとるか、次の30年で取り組んでいきたいです」
四角さん:
「日本に本来ある日本的なミニマリズムを思い出すこと、大きくなりすぎたグローバルコミュニティの中で本来人間が持っている利他的な遺伝子を思い起こすことが未来への鍵になるでしょう」
◆パネルディスカッション
「気候変動・人権問題で大きく動く世界の最新動向、消費者とフェアトレードの未来」🌱
ご登壇者:
・末吉里花さん(一般社団法人エシカル協会代表理事)
・羽生田慶介さん(株式会社オウルズコンサルティンググループ 代表取締役)
・モデレーター:潮崎真惟子(FLJ 事務局長)
フェアトレードは人権・環境に関する幅広い課題に対応しています。2022年には、国内で過去最大の市場規模を記録し、時代の要請に応じながらフェアトレードの仕組みは変化・拡大を遂げてきました。
近年企業においてビジネスを行う上で人権への対応が強く求められています。私たち消費者も、自らの権利を行使して、企業に社会的責任を果たすよう求めていく必要があります。社会が一つの共同体として課題に取り組むことが重要になっているのです。このメッセージが未来へのアクションの一歩に繋がることを願いたいと思います。
第1部は、FLJシニアディレクター中島のメッセージで幕を閉じました。
次の投稿では、第2部の懇親会についてレポートいたします!お楽しみに✨