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フェアトレード・ジャパンは、年に一度、国際フェアトレード認証ラベル製品を取り扱う企業・団体、ならびに取扱いを検討している企業・団体が一堂に会する「ステークホルダー会合」を開催しています。
国内外の最新動向の共有や国際フェアトレード認証ラベル製品の普及に取り組む企業の事例発表などを通して、企業・団体間の情報交換やネットワークづくりを目的に開催しています。
今年は8月1日に開催。オンライン・オフライン総勢100名を超える方々にご参加いただき、
【フェアトレード・ジャパン第15回ステークホルダー会合2024 サステナブル経営の在り方~フェアトレードと持続可能な経済成長~】を開催しました。
冒頭、フェアトレード・ジャパン事務局長 潮崎より国内外の市場動向や、時代の要請に応じたフェアトレードの仕組みやプログラムの発展について、また新制度であるフェアトレード・ワークプレイス登録制度などについてお話しをしました。
続いて、企業のお取組み事例紹介として、ホットマン株式会社 代表取締役 坂本将之さん、住商フーズ株式会社 新沼美月さんより自社のお取組みについてご紹介いただきました。
創業当時から大切にしてきたサステナブルなモノづくりにおいて、自社製品に欠かせないコットンに存在する人権・環境課題に取り組むべくフェアトレードを始められたお話しや、産地・生産者と市場とを繋ぐ役割を意識的に果たされているお話しなど、参加された方々からは、「非常に参考になった」「自社の活動にも取り入れていきたい」といった声を多数いただきました。
続いて、フェアトレード・ジャパン認証マネージャー 等々力とFairtrade Internationalドイツ本部ディレクターTytti Nahiより「人権・環境デュー・ディリジェンスの動向と基準改訂」について、背景にあるEUの各種法令の動きとともに、フェアトレードが大切にする考え方やこの基準改訂によってどう人権・環境課題の改善・解決に繋げようとしているかなどを解説しました。
後半では2つのパネルディスカッションを開催しました。
一つ目は、株式会社立花商店 取締役 生田渉さん、フェアトレード中南米生産者ネットワーク団体(CLAC)Commercial Director Joao Mattosにご登壇いただき「生産地の最新の実情と日本への期待」についてお話しいただきました。
近年、日本でも報道が多いカカオの価格高騰やコーヒー産地などの収穫減について、その背景にある社会問題、またフェアトレードの現地へのインパクトなどを解説いただき、日本企業にできることについてディスカッションいただきました。
最後に、今話題の渋沢栄一の玄孫であり、ESGやステークホルダー資本主義の第一人者でいらっしゃる渋澤健さん(シブサワ・アンド・カンパニーCEO)と、オウルズコンサルティンググループ代表取締役CEO羽生田慶介さんをお迎えし「サステナブル経営の在り方:人権・環境取組みと企業価値創造」をテーマにお話を伺いました。
様々なサステナビリティの取組みと比較したフェアトレードの特徴や、政府・金融界の変化と企業へのサステナビリティ取組みの要請などについてお話しいただきました。
会合の最後に設けた参加企業・団体同士の自由な名刺交換の場では、活発な情報交換が行われ、企業・団体間の今後の新たな連携が期待されます。
フェアトレード・ジャパンでは、今後もこのような企業や団体間での「つながる場」を通じて、共にフェアトレード推進を加速させていけるように、仲間づくりを進めていきたいと思います。
今後ともフェアトレード普及に向け、応援をよろしくお願いいたします。
フェアトレード・ジャパン 第15回ステークホルダー会合2024 開催概要
~ 「サステナブル経営の在り方:フェアトレードと持続可能な経済成長」~
●日時:2024年8月1日(木)13:00-16:30
●会場:JICA地球ひろば 国際会議場(東京都新宿区市谷本村町10-5 JICA市ヶ谷ビル内)/オンライン
●参加者:国際フェアトレード認証・ライセンス認証事業者、国際フェアトレード認証製品取り扱い事業者、認証取得をご検討中の企業の皆さまなど