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(審査員の方々。
左からRAW SUGAR ROAST 共同代表 / ヘッドロースター 小坂田祐哉さん
フェアトレード・ラベル・ジャパン 事務局長 潮崎真惟子
STANDART JAPAN 編集長 室本寿和さん
味の素AGF / Qグレーダー 浜名芳輝さん)
2024年9月13日、渋谷にある東京カルチャーカルチャーで開催された焙煎協議会「1st CRACK COFFEE CHALLENGE 」の決勝戦にて、事務局長 潮崎真惟子が審査員として参加しました。
「1st CRACK COFFEE CHALLENGE」は、ギーセンジャパン主催の競技会で、「焙煎の技術」と「プレゼンテーション」に評価軸を置いています。コーヒーを深く理解した方が業界に課題を提起することで、技術だけではなく広い視点をもった若手人材の輩出を目的としています(公式サイトより引用)。
ファイナリストは全6名。会場に用意されていた椅子では収まりきらないほどの観客が会場に集まり、盛り上がりを見せていました。
今回のプレゼンテーションテーマは、「ロースターとして、持続的なコーヒーのためにできること」。このテーマ設定に対して事務局長 潮崎は、「焙煎士の方がサステナビリティのことに対して語ってくださるからこそ心に響く人は多いはず。だからとても嬉しい。」とコメントしました。
競技が始まり、ファイナリスト6名は自身で焙煎したコーヒーを淹れながらプレゼンテーションを披露しました。ファイナリストは、このテーマに対し、コーヒー業界で働く人の賃金の是正や、適正価格での販売の促進、企業とのコラボレーション、ロースタリー間・地域間でのコミュニティの強化など、それぞれの視点から語っていました。
中でも、フリーで活動する照屋由李佳さんはプレゼンテーションの中でフェアトレードの重要性に触れ、各国と比較して日本での認知度の低さや理解度の低さを指摘し、焙煎士として生産者の想いやフェアトレードについて店頭でお客様に情報を伝えていきたい、と眩しい笑顔で発表していました。
「コーヒーと言われたら、フェアトレードのことを思い出してくれるようになってほしい。」
そんなフェアトレードへの熱い想いを語ってプレゼンテーションを締めくくりました。
事務局長 潮崎は照屋さんに対し「さまざまなお客様がいる中で、フェアトレードについて伝える時のコツはありますか?」と質問を投げかけ、照屋さんは「お客様にコーヒーを提供するときに一言添えるようにしています。農家さんの思いや取り組みについて代弁することがロースターやバリスタの役目だと思います。」と話していました。
<イベントに参加して>
現在、コーヒーは「コーヒー2050年問題」という大きな課題に直面しています。コーヒー農家の方にお話を聞く機会があり、「気候変動の影響は日々感じている。」と危機感を持ってお話しているのを聞くたびに、この課題の現実味を感じます。私たちフェアトレードは、プレミアムを使って気候変動に強い品種の導入や技術支援など、コーヒーのサステナビリティに対して日々支援しています。
今回のイベントは、コーヒーに精通している人たちが普段コーヒーのサステナビリティに対してどのような課題を感じ、考えを持っているのかを知ることができる貴重な機会でした。この競技会からさらに輪が広がり、コーヒーのサステナビリティに対して自ら考え、行動する人が1人でも増えたらいいな、とコーヒーラバーの1人として感じました。
(文=フェアトレード・ジャパン インターン 北川真子)
詳しくはこちら
▶ 1ST CRACK COFFEE CHALLENGE ウェブサイト
https://giesen.co.jp/pages/1ccc-2024