東京ビッグサイトにて2024年10月9日~10月12日の4日間にわたり、スペシャルティコーヒー展示会SCAJ2024が開催されました。その2日目にあたる2024年10月10日(木)、フェアトレード認証事業者であるワタル株式会社の出展ブースにおいてフェアトレードコーヒーセミナーが開催され、フェアトレード・ラベル・ジャパンのシニアディレクター中島と、エチオピアから来日したオロミア生産者組合連合会(OCFCU)のミティク・ベケレ氏が登壇し、高品質なフェアトレードコーヒーの魅力をご紹介しました。
(左から ワタル㈱の小柳さん、OCFCUのミティクさん)
セミナーでは、SCAJのために来日したエチオピアのオロミアコーヒー生産者組合連合 (OCFCU)の ミティクさん、そしてコーヒー豆の仕入れをご担当されているワタル株式会社の小柳さんからも、フェアトレードの果たす重要な役割やエチオピアのフェアトレードコーヒーの魅力をご紹介いただきました。
OCFCUは、1999年にたった2人の従業員と2万2千の農家と共に立ち上がりましたが、今ではエチオピアを代表するコーヒー専門の農業組合となり、55万軒もの農家が参加しています。高品質なフェアトレードコーヒーとして高く評価され、世界各地へ輸出されています。フェアトレードにより生産者組合が得られるフェアトレード・プレミアムは、連合傘下の各小規模生産者組合へと取引量に応じて分配され、それぞれの組合において使途を話し合い、品質改善のための投資のほか、地域の学校や医療、道路整備など地域開発の資金として活用されています。組合加盟のコーヒー農家のみならず、オロミア州の地域で暮らす多くの人々が、フェアトレード・プレミアムによる恩恵を受けていると、ミティクさんは話してくれました。「フェアトレードの仕組みにより、農家の人たちは、自分たちが丹精込めて作ったコーヒーに対し、適正な対価を得ることができるようになりました。生活の質だけでなく、コーヒーの品質を上げることもできるようになりました」という言葉が印象的でした。
ワタル株式会社小柳さんからは、エチオピアのOCFCUを訪問された際の現地の様子が紹介されました。首都の大都市アディスアベバからオロミア州へ、そして組合のあるコーヒー産地までを順に写真で追いながら、現地を感じることができるリアルなお話しでした。「フェアトレード・プレミアムが、きちんと現地に届いているのか、という疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、実際に現地を訪れ、しっかりと役立てられていることを確認することができました」と力強く語ってくださいました。来場者には、OCFCUのフェアトレードコーヒーの試飲がふるまわれ、多くの来場者が実際にコーヒーを味わいながら、現地の生のお話に聞き入っていました。産地では、地域の人々が集まって水路を引く工事を行うなど、より住みやすい地域づくりのために協力している様子のほか、フェアトレード・プレミアムによって建てられたコーヒー関連施設や学校など、プレミアムが確実に現地で役立っていることをレポートしてくださいました。
セミナー中は多くのSCAJ来場者の方々に立ち止まって聞いていただきました。お立ち寄りいただいた方々、ありがとうございました。
エチオピアのフェアトレードコーヒーは、スーパーやコーヒー店など、様々な場所で販売されていますので、ぜひ味わってみてください。
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