今回は、2015年4月10日にオープンしたオックスファム・ショップ3331に伺い、オックスファム・ジャパンの古賀智子様にお話をうかがいました。
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インタビュアー:フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局 学生インターン
田中 千晴(慶応義塾大学 総合政策学部 3年)
取材日:2015年6月4日
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― まずは、オックスファムの活動についてお聞かせ下さい。
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古賀さん オックスファムは1942年にイギリスのオックスフォードで設立されました。貧困のない世界を目指して途上国支援をおこなっていて、今は世界90ヶ国以上に現場を持っています。現地での地域の人々のための活動に加え、政府や国際機関に貧困のないシステムを作るための政策提言をしているのがオックスファムの活動の特徴の一つです。
―活動の一環としてオックスファム・ショップがあると思いますが、ショップを運営する目的は何ですか?
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古賀さん オックスファム・ショップも始まりは1940年代、イギリスです。“お金はなくても時間と労力を使って何かできることはないか”という考えから使っていないものを集めてそれを販売するというアイデアが生まれ、そのような形で始まりました。オックスファム・ジャパンとしては、2011年からショップ運営を始めました。ショップ運営の目的はいくつかあります。「国際協力」と聞くと、日本ではどうしても敷居の高いものとか、一部の人がやることっていう印象を持っている方が少なくないと思います。なので、お買い物や使わないものを持ってくるといったような気軽な行動から途上国支援ができることをこのショップを通して知り、国際協力をするきっかけになってほしいと思っています。また、情報発信の場、日常と途上国支援を繋げる場として、途上国や世界の色々な人々に想いを馳せる場になってほしいですね。
―オックスファムがフェアトレードを扱う理由は何ですか?
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古賀さん オックスファムは、寄付やボランティアを募っています。また、ウォーキングイベントのようなファンドレイジングイベントも開催しています。私たちは色々な方々が自分のできること、自分のしたいこと、興味のあることで途上国支援と繋がっていければと考えています。フェアトレードもその一つです。フェアトレードはお買い物を通じた途上国支援ですので、気軽に誰でも支援ができる、また、製品として物が実際にあるのでそれを作った人に想いを馳せやすいといったような特徴があると思います。
―今後の展望をお聞かせください。
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古賀さん 地域の人々にもっとお店の存在を知ってもらい、色んな形で参加してもらいたいです。協同イベントなどの開催もしたいと考えています。国際協力に関心がなくてもイベントにふらっと来て、“商品かわいい”、“紅茶美味しい”というところからオックスファムや世界に興味を持つ人が増えると嬉しいですね。また、色々なフェアトレードショップにオックスファムの商品を卸したりして地域だけではなく全国に広めていきたいです。フェアトレード製品は生産者たちが大切に作った高品質なものばかりなので、ぜひみなさんに手にとっていただけたらと思います。
オックスファム・ジャパンホームページ
<オックスファム・ジャパンのロゴ入り、オーガニック&フェアトレードのトートバッグ>
日本初フェアトレード&オーガニックのダブル認証取得をしているバッグです。
色はナチュラルカラー、レッド、ネイビーの3色。
無農薬のため軽くて丈夫なうえ有機栽培綿花で染料されています。
Lサイズ:4,500円(うち2,000円がオックスファム・ジャパンへの寄付となります)
Sサイズ:3,000円(うち1,500円がオックスファム・ジャパンへの寄付となります)
インタビューを終えて
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「自分のできること、したいこと、興味のあることで途上国支援と繋がっていければ」という言葉がとても印象的でした。一言に「国際協力」といっても、使わないものを寄付することからイベントに参加すること、フェアトレード製品を購入すること、フェアトレードについて知ることなど様々な協力の仕方があります。私も自分のできること、したいことでこれからも途上国支援と繋がっていきたいと思いました。オックスファム・ショップが国際協力の拠点として今後ますます広がっていくことを期待しています!