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全国のカルディコーヒーファーム300店舗でフェアトレードコーヒーを販売する株式会社 キャメル珈琲様にフェアトレードの取り組みを伺いました。
―フェアトレードとウーマンズハンドへの取り組み経緯をお聞かせください。
山口氏 コーヒー豆と輸入食品からはあまり結びつかないかもしれませんが、弊社では『地球にいいことしてる?』をスローガンにし、カルディコーヒーファームの店舗スタッフから仕入れスタッフ、運営スタッフまで、自分たちができることは何かを考え、取り組んでいます。
カルディコーヒーファームの店内は、コーヒー豆や世界の食材が所狭しと並んでおり、お客様に自信をもっておすすめできるもの、おいしくて高品質な商品を季節に合わせておすすめしています。その中で、コーヒーを販売することで生産者の自立支援に繋がるというフェアトレードの取り組みに賛同し、また、お客様からの関心も高まっていることもありフェアトレードの認証をうけたコーヒーの中で、品質・味が良いものを選び、お取り扱いをさせていただくという経緯に至りました。
また、弊社では、グアテマラのアソバグリ農協で生産した有機コーヒーを販売しているのですが、その中でアソバグリ農協が“ウーマンズハンド”という活動をしていることを知り、今回、新たなフェアトレードコーヒーの商品化に繋がりました。
「ウーマンズハンドコーヒー」とは、女性の自立支援、社会的地位の向上、経済的環境の改善を趣旨として、2010年に作られた活動です。私たちの会社は、従業員5,625名(パートタイマー4,551名含む 2012年8月)のうち約98%が女性という女性が頑張っている企業のため、この取り組みが非常に身近に感じられました。そこで、販売スタッフがウーマンズハンドを理解しコーヒーの美味しさをお客様にお伝えすることで、生産国の女性たちの自立を支え、お客様との懸け橋になることができると考えました。
―現地グアテマラへご出張されて、農園の様子はいかがでしたでしょうか?
戸井田氏 今回、フェアトレード認証の「ウーマンズハンドコーヒー」を商品化するにあたり、私は直接彼女たちの取り組みを視察する機会を頂きました。彼女たちが生活している場所は、首都から遠く離れた場所にあります。生活環境は厳しく、決して、裕福ではありませんが、明るく、逞しく、コーヒー栽培に丁寧に取り組んでいる事を訪問することで知りました。また、コーヒーの価格にプレミアムが付与されていることで、奨学金制度や生活環境補助などの還元を受けながら、女性が自立にむかって生活しているというお話も伺いました。
今回に限らず、継続的に自立支援に繋げたいと強く思っています。
―10月には、全国300店舗でキャンペーンを展開されましたが、お客様の反応はいかがでしたか?
山口氏 今回、弊社が運営している店舗「カルディコーヒーファーム」では『フェアトレードコーヒーキャンペーン』と題し、2012/10/3~10/31まで、「ウーマンズハンド・フェアトレードブレンド」を10%OFFで販売するキャンペーンを行いました。今回、このキャンペーンを行うことで、キャンペーン前と比較して、約5倍程多く販売することができました。
「ウーマンズハンド」という名前のめずらしさで買う方が多かった。
やはり、店舗のスタッフがお客様に直接お声掛けし、興味を持ってい頂くことで、購入に繋がったことが見受けられます。
―今後のフェアトレードへ取り組む意気込みをお聞かせください。
戸井田氏 コーヒーを通してお客様にお伝えすることで、生産者の自立への支援と笑顔につなげていければと思っています。そのためには、まずお客様にコーヒーの美味しさから興味を持って頂き、そして、そのコーヒーの背景やひとつひとつの豆を丁寧に手で摘み取る生産者の想いにも関心を持って頂けるように取り組んでいきたいと思っています。
現地グアテマラで生産者の方に歓迎されたことや、商品に込められた生産者の想いをお客様へ伝えたいというお気持ちが伝わってきました。 私もよく立ち寄るカルディコーヒーファーム。これからもおいしいコーヒーの販売を通して、持続可能な社会を作っていってほしいと思います。 お話をたくさん聞く事ができてとても楽しい時間でした。戸井田さん、山口さん、ありがとうございました!
インタビュアー 横田(2012月12月)