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明治大学 加藤拓巳専任講師、フェアトレード・ジャパン、NECの3社による共同研究 日本マーケティング学会カンファレンス2023にてベストオーラルペーパー賞を受賞

2023/11/20(月)
認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(以下、FLJ)、明治大学加藤拓巳専任講師、日本電気株式会社(以下、NEC)の3社の共同研究の内容が、2023年10月29日(日)に開催された「日本マーケティング学会 マーケティングカンファレンス2023」(於:法政大学)で、「オーラルセッション2023 ベストオーラルペーパー賞」を受賞しました。

本共同研究は、明治大学 商学部専任講師 加藤拓巳氏、FLJとNECの3社による共同研究で、エシカル消費における因果関係をもとに消費者心理のメカニズムを明らかにしたもので、2023年10月16日にHumanities and Social Sciences Communications誌(Nature)にも掲載されました。

■内容
1. 日本マーケティング学会カンファレンス2023
・受賞タイトル
「エシカル消費における態度−行動の乖離メカニズムとエシカル要因を価値に転換するコンセプトの検討−」

・著者:
加藤 拓巳 (明治大学 商学部 専任講師)、潮崎 真惟子 (FLJ事務局長)、伊熊 結以(NEC 主任)、池田 亮介 (NEC 主任)、小泉 昌紀 (NEC シニアエキスパート)
https://www.j-mac.or.jp/oral/dtl.php?os_id=412

2. Nature
・タイトル:
 Environmental vs. labor issues: evidence of influence on intentionto purchase ethical coffee in Japan
・著者
Takumi Kato, Katsuya Hayami, Kenta Kasahara, Minami Morino, YuiIkuma, Ryosuke Ikeda & Masaki Koizumi
https://www.nature.com/articles/s41599-023-02229-1

■FLJ 事務局長 潮崎真惟子コメント <エシカル・フェアトレード商品の売上を増やしていくための鍵、「品質」の訴求>
日本のフェアトレード市場はドイツのフェアトレード市場規模の1/17に依然としてとどまっています。まだ消費が少ない理由は様々ありますが、その1つには、かつてのエシカルな商品の中には品質を犠牲にして社会性を確保していたものも少なくなかったため、特に高年齢の世代にとってはエシカルな商品の品質への信頼性が十分に高くない場合があることも挙げられます。本研究を通して、フェアトレードコーヒーの背景となる貧困問題を前面に押し出した訴求よりも、貧困・労働問題の改善がもたらす原料の品質向上に焦点を当てた訴求の方が、消費者にとって魅力的にとらえられることが改めて示されました。エシカルやフェアトレードに取り組む企業にとって、こうした品質の側面を消費者に伝えていくことが、商品の売上を増やしていくための鍵となりそうです。フェアトレードはプレミアム等を通して品質向上への投資を行い、今やフェアトレードコーヒーは品質がとても高いものとなっていることをより多くの人に伝えていきたいと思います。

■日本マーケティング学会 オーラルセッションペーパー賞とは
審査は、オーラルセッションの査読、ベストオーラルペーパー賞等の審査、マーケティングレビューの査読の3段階で実施される。オーラルセッションの査読と、ベストオーラルペーパー賞等の審査は、ダブル・ブラインド方式の査読システムで行われる。

審査の第1段階は、3名以上のレビュアーによる採択基準に基づくオーラルペーパーの査読が行われる。過半数以上のレビュアーが「却下」の判定をする場合は、リジェクトとなる。なお、投稿規程に基づく形式不備がある場合、およびSimilarity Check(剽窃検知ツール)によるオリジナリティの確認の結果、問題がある場合は、リジェクトとなる。なお、オリジナリティの判断は、編集委員長または編集担当理事が行う。

審査の第2段階は、採択されたオーラルペーパーの中から、第1段階で査読したレビュアーの投票により、一般報告を対象(博士課程院生単独報告を除く)に複数のベストオーラルペーパー賞と、博士課程院生単独報告を対象にベストドクトラルペーパー賞が選出される。

https://www.j-mac.or.jp/mr_guideline/
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