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「スターバックス店舗での取り組み」インタビューを掲載しました
第19回 スターバックス「フェアトレードで心の豊かさを実現」
スターバックス店舗での取り組み
フェアトレード認証コーヒーを扱うスターバックスのアークヒルズ店で働いている望月芳美さん、中村麻美さん、池美月さんとフェアトレード・ラベル・ジャパンのオフィスでフェアトレードの知識を深めるために勉強会を行いました。実際にスターバックスの店舗でフェアトレードのコーヒーをお出しする際に大切にしている想いや、お客様にフェアトレードを伝える際の工夫などをお聞きしました。
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
インタビュアー:フェアトレード・ラベル・ジャパン
中鉢永美 (学生インターン 立教大学文学部4年)
取材日:2019年02月07日(木)
Q.スターバックスの店舗で働く中でどのくらいのお客様がフェアトレードに関心を持って来店していますか?
フェアトレードや環境問題に関心を持って来店してくださるお客様はそれほど多くないのが現状です。 そのためマイタンブラーを持って来てくださったお客様や、店内をご利用でマグカップを選んでくださったお客様には、積極的にフェアトレードや環境問題に関するお話しをするようにしています。
Q.店舗ではどのようにフェアトレードや環境問題の普及啓発に取り組んでいますか?
スターバックスは、99%のコーヒー豆をエシカル(倫理的に)に調達することを達成していますが、毎月20日をエシカルなコーヒーの日として、フェアトレードも含むエシカルをテーマにしたクイズを行っています。店舗によってはコーヒーセミナーを開催するなどしてフェアトレードの認知を高めるような活動も行っています。
Q.フェアトレードコーヒーの普及啓発を行っていく中で苦労している点はありますか?
パートナー(従業員)によって興味関心が異なるため、全員がフェアトレードに対する十分な知識があるわけではないという点です。 パートナー全員がフェアトレードや環境問題などを学べるような機会がもっと増やせると変わっていくのではないかと思います。 また、混んでいる時間や急いでいるお客様に対して、じっくりとフェアトレードの説明やお話しをするのは大変難しく、どうすれば手短にフェアトレードの魅力を伝えられるか日々考えています。
Q.フェアトレードコーヒーを提供する際に大切にしている想いはありますか?
コーヒーを飲む前にそのコーヒーがどのように作られてきたのかを知ることで、お客様にコーヒーをさらにおいしいと感じてもらいたいです。そして、お客様にエシカルな調達しているからという理由でスターバックスのコーヒーを選んでもらいたいと思っています。そのために、1杯のコーヒーがお客様の手に届くまでのバックグラウンドが想像できるようにコーヒーの説明をするよう心がけています。スターバックスが用意した資料をお客様にお渡しし、必要であれば生産者のことが伝わるような補足説明や資料を付け加えて説明しています。どんな人がコーヒー豆を作っているのかが分かるとさらにコーヒーが好きになりますよ。
Q.インタビュー記事を読んでいる人へメッセージをお願いします。
フェアトレードだからおしゃれじゃない、フェアトレードだからおいしくないなんてことはありません。スターバックスのコーヒー購買の一番大切な基準は品質です。フェアトレード・プレミアムで普通のコーヒーより少し高くても、そのおかげで社会に貢献できるんだということを知ってほしいです。もし毎回買うものをフェアトレードにするのが難しかったら、誰かにプレゼントを渡すときにフェアトレードやエシカルな調達をしているものを選ぶだけでも大きく変わると思います。 スターバックスのミッションは「人々の心を豊かで活力あるものにする」ことです。店舗で働く私たちもお客様もフェアトレードを応援することで、この心の豊かさというものを得られるのではないかと考えています。自分の選んだものが生産者の支えになっているということをもっと知ってもらいたいです。 かわいいから、手ごろだから、などものを選ぶ基準の中に“フェアトレードだから”という理由があるとかっこいいですよね。ものを買うときになぜその商品を選んだのか理由があるとかっこいいし、普段の会話の中でその商品を買った理由などを自然に話せる環境が出来上がっていくのが理想です。
インタビューを終えて
今回スターバックスの店舗で働いている方のお話を聞いて、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら接客をしているということを強く感じました。コーヒーを提供する際にそのコーヒーのバッググラウンドも一緒に説明するということがとても素敵だと思いました。毎日たくさんの人が利用するコーヒー店がこのようにフェアトレードや環境問題に積極的に取り組むことで、今後さらにフェアトレードが当たり前になっていくのではないかと思います。お忙しい中貴重なお話をありがとうございました。