参加団体インタビュー

第17回 株式会社ヒーローインターナショナル

スウェーデン生まれのエシカルファッションブランドNudie Jeans


今回は、Nudie Jeansの日本における独占輸入販売を行う株式会社ヒーローインター ショナルのプレスリーダー、徳永雄光様にお話しを伺いました。 何故Nudie Jeansを日本に上陸させようと思ったのか、ヒーローインターナショナルとして うブランドの取り組みに関してどのように感じているのか、様々なことをインタビューしてきました。




インタビュアー:フェアトレード・ラベル・ジャパン インターン 大川愛加里

 



スウェーデン生まれのブランド「Nudie Jeans(ヌーティージーンズ)」について

“いつもそこにある”ような、シンプルなのにロックのような格好良さがある、名前のとおり、デニムを主力に扱っているブランドです。彼等のキャッチフレーズは“The Naked Truth About Denim”、デニムのありのままの真実。
長く大事に着ることに重きを置き、履き慣らすことで唯一無二な味のあるデニムを作り出すことができる。そして無料リペアサービスを利用してダメージをデニムならではの良さに変え、穿かなくなったデニムからリサイクルしたコットンから再び新しいデニムをつくり出すことができる。

Nudie Jeanは、デニムへの愛に溢れた、環境そしてデニム作りに関わるすべての人たちにもやさしいブランドであると感じられます。


Nudie Jeanは2014年にスウェーデンで開催されたHabits Fashion Show Awardにてサスティナビリティ賞を受賞、更に2015年には、毎年イギリスで開催されている ”Observer Ethical Awards” を受賞しています。
彼等のデニム作りの工程の中にある、将来の環境や持続可能性を考えた素材選びが大きく評価されました。ブランドが誕生してから10年かけて全てのデニムをオーガニックコットンで生産する事に成功し、フェアトレードコットン認証商品も生産しています。
日本ではまだあまり知られていない、Nudie Jeansの人権や環境に対する配慮。彼等にとっては、言うまでもない、当たり前のことなのです。 そんなエシカルファッションブランド・ Nudie Jeansの日本における独占輸入販売を株式会社ヒーローインターナショナルが行っています。
Nudie Jeans の他にも、イタリアのFRANKLIN&MARSHALLや、スペインのSWEATERHOUSEなど、多数の国際的なアパレルブランドを取り扱っており、全国で十数店舗展開しています。 今年2017年5月には、新しいスタイルのコンセプトショップ [ty]Aoyama Tokyo をオープン。Humanity、Hospitality、Possibility など、tyで新たな“価値観”を発信する、モノ・ヒト・空間・時間を大事にしたショップがオープンしました。

 

Q.先日Nudie Jeansの日本上陸から10周年を迎えられたそうですが、日本市場で10年継続し支持されてきた要因は何でしょうか?

-Nudie Jeansは、2001年にLeeの元デザイナーであるマリア・エリクソンがスタートさせたブランドです。ブランドを立ち上げた頃から、「先を見据えた100年後も続くブランドをつくる」ことを目標にし、地球環境に配慮した取り組みとしてオーガニックコットンの使用を徹底してきました。ブランド発足から試行錯誤を繰り返し10年目にやっと、目指していた100%オーガニックコットンの使用が実現化されたんです。この、他にはない「100年先」を見据えた 積極的且つ「Nudie Jeansは世界でどこにも属さないデニムブランド」であることを、ひとりひとのお客様にお伝えしてきたことが、大きな要因ではないかと思っています。

 

Q.なぜ、Nudie Jeansというブランドを日本に出店することになったのですか?

Nudie Jeansは、弊社の代表が海外で出会ったブランドでした。卸からスタートし、このブランドに魅力を感じ日本で直営店をオープンすることになったのです。 日本での初の出店は原宿のラフォーレだったのですが、エシカルな雰囲気を出さないロックなスタイリングにデニムのリペアやリサイクルなどの資源を無駄にしない斬新な取り組みは、ファッションの地での支持が得られるという期待があったからです。 そして当時、内装イメージをブラックを基調とするコンセプトが決まったタイミングでもありました。北欧の古びた工場跡をベースに、ブラックでリノベーションすることで、スタイリッシュに表現する事が出来ました。 もちろん、今も同じ考えではありますが、常に進化し続けていると感じております。

 

Q.ブランドとして大切にしているコンセプトは?

Sustainability-持続可能性ですね。オーガニックコットンを扱う上で、様々な課題に取り組まなければならない使命感もありますし、持続可能な商品を生産していくことに終わりはなく、永久に未完な状態であるというところで、目標を掲げ続けて、地球にも良いものを作り続けることができるので。 来年の夏のコレクションでは、フェアトレード認証コットンの使用のほか、ブランドオリジナルの取り組みとして、生産者の生活向上のための“リビングウェイジ”のプロモーションに注力し、タグにも詳しく記載されています。

*“リビングウェイジ” :一定の生活水準を送るうえで必要となる賃金最低額のこと(出典:WEB労政時報)

 

Q.海外に比べ日本はエシカルファッション・エシカル消費の理解の浸透率は高いとは言えませんが、Nudie Jeansを利用される方々はエシカルに興味を持っていらっしゃる方が多いのでしょうか?

これまでとは違い、エシカルやフェアトレードについて興味を持っているお客様は増えてきています。[ty]のオープンもあり、感度の高いお客様と接する機会があることで、より理解をして頂けるようになりました。 また今年11月には、あるファッション雑誌にて、Nudie Jeansの取組みについて大きく特集を組んで頂いたため、読者の方々にブランドのサステナブルな取り組みに対する認知度も得られたのではないかと思います。 スウェーデンの本社では、季節の新しいコレクションを出す度に、発表の場でエシカルな取り組みについてのお話がありますが、当たり前のことをしているような、主張しすぎない話し方、しかしブランドとしての活動に誇りを持ち自信を持って一つ一つの商品を作っている所には、真のカッコよさを感じます。そのカッコよさやエシカルなメンズファッションブランドとしてのすばらしさを、私達も自信を持ってより多くのお客様に理解して頂けるようにしたいと思っています。

 

Q.ブランドにとってフェアトレードに携わることについての利点もしくは課題は何であるとお考えですか?

本国から得られる情報を見ていても、エシカルな活動に関してのネガティブな情報はあまり届いてこないんですよね。それよりもプラスになる点を考える、ということにフォーカスしているため、フェアトレードをはじめとした、地球規模なものはずっと続けていこうという勢いがいつもあるように感じられます。

 

Q.今後、Nudie Jeansはどのようなブランド展開をされるとお思いですか?

ヒーローインターナショナルとしても、これからNudie Jeansがこれからどのようなことをしていくのか、気になるところです。言えることとしては、今まで続けてきたことを継続していくこと。様々な局面を乗り越えて、いつかは 気づいたら100年経っていた、と言えるようなブランドになってほしい、そして我々もパートナーとして共に歩んでいきたいと思っています。

 

Q.このインタビュー記事をご覧いただいているみなさんに、メッセージをお願い致します。

生活の基本とされている“衣 食 住”の中で、“衣”は一番簡単に切り離されてしまうものです。しかし洋服には人の感情を豊かにする力があり、洋服自体が持つ魅力と、環境に配慮した取り組みとを統合させた商品づくりを続け、みなさんに発信し続けていきたいと思っております。

ヒーローインターナショナルが今年5月にオープンした新しいコンセプトショップ [ty] Aoyama Tokyoでも、エシカルやサステナビリティについてより強いアプローチを行い、ブランドを通じてヨーロッパの文化や習慣、思想などをより多くの皆様にお伝えしたいと思います。

フェアトレードに関しても、未熟なところはありますが、先日Nudie Jeansで日本初出店からの10周年記念イベントでオークションを行った際、その集まった全ての売上をフェアトレード・ラベル・ジャパン様に支援金として募金させてもらいました。

まずは、お店やブランドのことを知ってもらい、できることをやっていこうと考えています。



Nudie Jeansオフィシャルサイト

https://www.nudiejeans.com/ja

 株式会社ヒーローインターナショナルNudie Jeansブランドページ

 http://www.hero-inter.com/brand/nj.html

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